地元ライター記事

2025.10.31

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勝山の名物といえばコレ!おやき・地元グルメを紹介

恐竜博物館へ行くなら、ご当地グルメやお土産探しも勝山で楽しみませんか?勝山は恐竜博物館だけではない、素朴な魅力がたくさん詰まったまち。ゆったりとした時間が流れる自然豊かな勝山ならではの名物グルメやお土産を、地元ライターがじっくりご紹介します。

恐竜だけじゃない!福井県勝山市には“名物”がいろいろ

福井県の北東部に位置する勝山市は、世界三大恐竜博物館のひとつ、言わずと知れた「福井県立恐竜博物館」がある町。他にも、日本一の大きさを誇る越前大仏、苔むした参道や木々に囲まれた境内が美しい平泉寺白山神社、冬にはスキーやスノボが楽しめる大型ゲレンデ「スキージャム勝山」もあり、四季折々の自然を存分に楽しむことができます。
また、福井名物の越前おろしそばやソースカツ丼は勝山でも絶品。自然豊かな勝山で採れた食材を使用した料理は、どれも素朴な魅力が詰まっています。

収穫を目前に控えた蕎麦畑と越前大仏

勝山名物「おやき」|ヨモギ香る焼きたて和菓子

これが勝山のおやきです!

勝山の銘菓として真っ先に思い浮かぶものといえば、「羽二重くるみ」ですが、まだあまり知られていない、知る人ぞ知るお菓子があるんです。
それが「おやき」!
おやきといえば信州長野が有名ですが、長野のおやきは小麦粉やそば粉の生地で、野沢菜やなすなどの具を包み蒸しあげて作るのに対し、勝山のおやきはヨモギを練りこんだ餅生地に粒あんを包んで焼き上げる和菓子。焼き上げることでほのかな甘さに香ばしさがプラスされ、ついつい2個、3個と手が伸びる素朴な美味しさです。
勝山のおやきは、銘菓・お土産品というよりは、地元の人が日常的に食べているご当地グルメや郷土菓子のような存在。勝山の和菓子屋であればほぼこの「おやき」に出会え、市内スーパーの和菓子コーナーにも必ず陳列されている身近なお菓子なんです。店ごとに味もスタイルも少しずつ違っていて、地元の人ならみんな密かに“推しおやき”があるのはここだけの話(笑)。

推しおやき①|横川製菓

1つ目の推しおやきは、昭和30年創業の「横川製菓」のおやき。
柔らかくてなめらかな餅生地には、地元勝山の山々で採れたよもぎが練りこまれています。もち米も勝山産で、まさに地産地消の一品。あんこの甘さが上品でしっかりと焼き目がついた香ばしいおやきです。ほのかで爽やかな香りのするよもぎは、5月~6月にかけて1年分の量を店主が直接山へ赴いて採集するのだとか。

横川製菓のおやきを切ってみました。
バラ売りもあります。
下処理し冷凍保存されている勝山産のヨモギ

実家に帰ってきたかのような懐かしさを感じさせる店内には、おやきの他に、くるみ大福やみたらし団子、おはぎなどの定番和菓子も。

おやきの他にもたくさんの和菓子がお手ごろな価格で購入できます。
住所〒911-0033 福井県勝山市栄町3丁目5−42
電話番号 0779-88-1450
営業時間7:30~18:00
定休日不定休
駐車場なし(店舗前の駐車OKとのこと)

推しおやき②|松田菓子舗(菓子処まつだ)

2つ目の推しおやきは、大正時代に創業された100年以上の歴史を持つ老舗、「松田菓子舗」のおやき。
無添加で作られているため、日持ちのする涼しい時期のみ販売しています。地元の山々で採れたよもぎがたっぷりと練りこまれており、よもぎがしっかり香ります。北海道産の小豆を使用したあんこは甘さ控えめで、よもぎの風味とおこげの香ばしさを邪魔しません。

松田菓子舗のおやきを切ってみました。
よもぎの鮮やかな緑色とおこげが食欲をそそる
落ち着いた趣のある店内

県外にもこちらのおやきの長年のファンが多数いらっしゃるそうで、毎年地方発送も行っています。
今年は10月後半からおやきの販売を開始する予定とのこと。

住所〒911-0806 福井県勝山市本町3丁目2−10
電話番号0779-88-0475
営業時間10:00~18:00
定休日不定休
駐車場店舗となり
公式SNShttps://www.instagram.com/matsuda8146/

推しおやき③|金花堂はや川

古くから使用していたと思われる店先の看板には「おやき」の文字が

3つ目の推しおやきは、羽二重くるみで有名な「金花堂はや川」のおやき。
店先に出ている古い看板には「ふるさとの味おやき」の文字があり、実は羽二重くるみよりも前から製造されていた定番商品なんです。
今は亡き先代から直接おやきのレシピを受け継いだという加藤さんによると、はや川“ならでは”の隠し味が入っているのだとか。(隠し味の内容は企業秘密!)

はや川のおやきを切ってみました。
おみやげとしても配りやすいパッケージ
先代の会長からおやきのレシピを引き継いだ職人の加藤さん

季節や天候によって餅粉の配合やあんこの炊き方も変えているというこだわりのおやきは、もっちりと弾力のある餅生地にたっぷりつぶあんが詰まっていて満足感のある食べ応えです!
次回はや川にお越しの際は、羽二重くるみとあわせて、ぜひおやきもチェックしてみてくださいね。

住所〒911-0803 福井県勝山市旭町1丁目400−2
電話番号0779-88-4744
営業時間9:00~18:30
定休日火曜日
駐車場あり
ホームページhttps://habutaekurumi.net/

他にもある!勝山の名物グルメ&甘味

おやきの他にも、勝山には魅力あふれるグルメがたくさん!恐竜博物館から市街地へと足を延ばして、ぜひ家族や友人とのランチ、お土産探しを楽しんでくださいね。

ソースカツ丼|福井グルメの定番が勝山でも人気

福井の名物グルメといえば、おろしそばとソースカツ丼。勝山にも名店があるのをご存じでしたか?創業100年を超える「越前そば処 勝食」は地元民にも観光客にも人気の有名店。「カツ丼セット」は、甘めのソースで濃いめに味付けたサクサクのとんかつと、大根おろしが入ったつゆをかけてさっぱりいただけるお蕎麦のセット。ボリューミーながらペロリと完食してしまうクセになる組み合わせなんです!
勝食についてはこちらの記事もご覧ください。→勝山市 | 越前そば処 勝食

カツ丼はソースの他にしょうゆと卵とじも選べます。
さっぱりおろしでカツ丼と相性抜群

勝山市内には他にもソースカツ丼やおろし蕎麦が楽しめるお店が多数。恐竜博物館に出かける前後の腹ごしらえには、ぜひ勝山で両方味わってみてくださいね。

羽二重くるみ|羽二重餅×くるみの贅沢な和スイーツ

福井銘菓として有名な「羽二重くるみ」は、先に紹介した「金花堂はや川」の看板商品。実は勝山のお菓子だということをご存じでしたか?

羽二重餅に甘く煮詰めたくるみを練りこみ、シュー生地でサンドした和洋折衷のお菓子は、今やふるさと納税サイトでもランキング1位を獲得するなど、言わずと知れた大人気の品。
勝山市内では、こちらの本店以外に「道の駅恐竜渓谷かつやま」でも購入することができます。福井市内では早々に売り切れてしまう羽二重くるみも、地元勝山でならたくさんゲットできるかも!?
羽二重くるみや金花堂はや川の詳細はこちらの記事もご覧ください→羽二重くるみの老舗菓子店「金花堂はや川」

恐竜モチーフのお土産品

勝山に来たからには、やっぱり恐竜にちなんだお土産品も1つはゲットしたいもの。
中でも注目なのは、「恐竜発掘型ぬきバウム」!

塩キャラメル味のしっとりしたバウムクーヘンを地層に見立てており、プリントされた恐竜の化石部分を発掘するように型抜きをしながら、楽しく食べられます。ティラノサウルス、トリケラトプス、クビナガリュウ、アンモナイトの計4種類の化石モチーフがあり、何が入っているかは箱を開けてからのお楽しみ。
ご自宅でも恐竜王国勝山へ訪れた余韻をたっぷり味わえる人気のお土産品です。
こちらは、道の駅恐竜渓谷かつやまの他、恐竜博物館前の勝山市ジオターミナル内スーベニアショップ「ふらぷとる」にて購入いただけます。

また、福井県奥越産の激辛香辛料「ジョロキア」を使用した「ファイヤーブレスカレー」は、一口食べた瞬間まさに火を噴く刺激的な辛さ!激辛好きのあの人にプレゼントすれば、喜ばれること間違いなしのチャレンジメニューです。こちらは、道の駅恐竜渓谷かつやまの限定商品です♪

他にもたくさんの恐竜グッズで埋め尽くされている、道の駅恐竜渓谷かつやまで販売されている商品に関しては、こちらの記事もご覧ください。→地産野菜や道の駅オリジナルグッズ紹介

おわりに|素朴な味と温かさに出会える勝山の名物たち

美しい山々とちらっと見える恐竜博物館

勝山のご当地グルメたち、いかがだったでしょうか。ともすれば恐竜博物館の陰に隠れがちだけど、地元の人々によって継承されてきた素朴な味わいは、勝山の魅力をそのままあらわしているように思えます。
四方を山に囲まれた盆地である勝山。ふと視線を上げれば、悠然とそびえたつ山々の姿にパワーをもらえる癒しの地でもあります。恐竜博物館を訪れる際は、市内各地で楽しめるグルメや美しい四季の風景にも注目して、ぜひ五感を通じて勝山を堪能してもらえたら嬉しいです。

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