大空に浮かぶ大きなバルーン、青空に映える色鮮やかな熱気球。みなさんも一度は熱気球に乗ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか？実は郡上市には、その夢が叶っちゃう場所があります！その名もHEAT BALLOON物語（ヒートバルーンものがたり）！！！
今回は、気軽に熱気球体験ができ、さらに人気の郡上八幡エリアの散策も楽しめる、観光におすすめのモデルコースをご紹介します。
INDEX
郡上八幡ってどんなところ？
郡上市の八幡町エリアは、郡上八幡城の城下町として知られる歴史ある町並みが人気の観光地です。
歩いて回るのにちょうどよいサイズ感で、散策や食べ歩きを楽しむのに最適。熱気球体験とセットで訪れるのにもってこいの場所です。周囲を清流に囲まれ、いたるところで水の風景に出会える「水のまち」としても有名。
風情あふれる「やなか水のこみち」や、日本名水百選に選ばれている「宗祇水（そうぎすい）」は、定番の観光スポットとなっています。夏には、日本三大盆踊りのひとつ「郡上おどり」が開催され、毎年多くの人でにぎわいます。
町を歩けば、いたるところで郡上おどりに由来するものが目に留まります。
郡上八幡は、食品サンプルのまちとしても知られています。
町なかには、サンプル作り体験ができる工房もあり、観光客に人気のスポットとなっています。
空を飛ぶ非日常体験「HEAT BALLOON物語」とは？
そんな城下町エリアからほど近い川沿いで熱気球体験ができるのが、この「HEAT BALLOON物語」。
毎週土・日曜日に、長良川の河川敷「昇竜会場」で開催されています。ここでは、係留型（紐付き）の熱気球に乗って高さ25メートル程度まで上昇し、安全で気軽に空の旅を楽しむことができます。
地上にしっかりと繋がれた状態で飛ぶため、初心者やお子さまでも安心して参加可能です。
また、この昇竜会場では、水陸両用バギーの体験も可能です。長良川の河川敷を一周するコースで、でこぼこ道あり、水上走行ありと、まるで遊園地の絶叫アトラクションのようなスリルを味わえますよ！
昇竜会場 料金について
| 熱気球体験 受付時間 7:00~9:00 | 高度 25ｍ |
|---|---|
| 中学生以上 | 2,700円 |
| 小学生 | 2,200円 |
| 幼児 | 1,700円 |
| ３歳以下 | 無料 |
| 熱気球体験 受付時間 7:00~9:00 | 高度 50ｍ |
|---|---|
| 中学生以上 | 4,500円 |
| 小学生 | 4,000円 |
| 幼児 | 3,500円 |
| ３歳以下 | 無料 |
| 水陸両用バギー乗車体験 受付時間 7:00~9:00 | |
|---|---|
| 小学生以上 | 2,300円 |
| 気球セット割 | −500円 |
熱気球体験は、風の影響が少ない早朝の時間帯に開催されます。
早起きはちょっと大変ですが、澄んだ空気の中、昇り始めた朝日を浴びながらの空中散歩は、最高の“朝活”になること間違いなしです！
※昇竜会場での開催期間は、雪の影響を避けた4月ごろから12月中旬までとなります。
12月は郡上市内に積雪がなくても、岐阜県内に雪の予報が出た場合は中止となることがあります。
その他の詳細は、必ず公式サイトでご確認ください。
HEAT BALLOON公式サイト：https://heatballoonmonogatari.jimdoweb.com/
熱気球から見える絶景を体験しよう
熱気球には、最大で約6〜8名まで搭乗可能です。搭乗者は、籐（とう）で編まれたバスケット部分に乗り込みます。
バーナーで気球内の空気を温めて浮かぶのが、熱気球の仕組みです。とてもシンプルですが、バーナーから勢いよく炎が噴き出す様子は迫力満点。そして、それとは対照的に、気球自体は音もなく静かに上昇していきます。
ゆっくりと高度が上がっていくと、眼下には長良川の優雅な流れが広がります。11月の半ば頃には、周囲を囲むメタセコイアの木々が紅葉しはじめ、黄色から徐々にレンガ色へと染まり、空からの眺めに鮮やかな彩りが加わります。
地上から25m上空では、周囲に遮るものが何もなく、朝の光に照らされて輝く川面と、朝霧に包まれた幻想的な風景が広がります。運が良ければ、自分の影に虹の輪が現れる「ブロッケン現象」に出会えることもあるのだとか。
すべてのグループの熱気球乗車体験が終わった後には、希望者向けにバーナーの操作体験も用意されています。
乗車体験はあっという間に感じるかもしれませんが、気球・バギーそれぞれの体験後には、写真撮影タイムがしっかりと設けられています。青空と熱気球をバックに撮る記念写真は、SNS映え間違いなしですね！
アクセス・予約・最新情報まとめ
熱気球は天候に大きく左右される乗り物です。雨天や強風の場合はフライトが中止となります。
開催の可否は、開催日前日の17時発表の天気予報をもとに判断され、17時半までに公式ホームページでお知らせしています。
参加予定の方は、前日の情報を必ずチェックするようにしましょう。
また、時期によっては「フリーフライトプラン」も体験可能です（予約は希望日の1か月前から受付）。
こちらは11月〜4月末頃までの開催で、エリアによって体験できる時期が異なるため、事前のお問い合わせが必須です。
| HEAT BALLOON物語 | |
|---|---|
| 住所 | 〒501-4235 岐阜県郡上市八幡町有坂 |
| 電話番号 | 090-8133-4241 |
| 受付時間 | 7:00~9:00 |
| 定休日 | 月~金曜日 |
| 駐車場 | 会場内にあり、無料 |
| アクセス | お車でお越しの方 東海北陸自動車道「郡上八幡IC」から約5分 東海北陸自動車道「ぎふ大和IC」から約10分 電車でお越しの方 長良川鉄道線「自然園前駅」から徒歩約18分 |
| 公式サイト | https://heatballoonmonogatari.jimdoweb.com/ |
気球の後は町歩き！城下町の風景を満喫
熱気球体験の会場から車で約10分。
絶景の空中散歩のあとは、郡上八幡の城下町で町歩きを楽しみましょう。今回は、町の中心エリアでコンパクトに巡れるスポットをいくつかご紹介します。まず訪れたいのは、「郡上八幡旧庁舎記念館」。
ここは平成6年まで実際に役場として使われていた建物をリニューアルし、平成11年に郡上八幡の総合観光案内所としてオープンしました。館内には、観光案内所をはじめ、お土産や特産品の販売コーナー、地元グルメが味わえる軽食コーナーなどもあり、郡上八幡を代表する人気の観光スポットとなっています。散策用のガイドマップもここで手に入れることができますよ。
館内のお土産コーナーには、郡上おどりに欠かせない「手ぬぐい」が、オリジナルデザインで豊富に揃っています。
また、地元の湧水を使ってつくられたご当地サイダーも、水のまち・郡上八幡ならではの一品です。
| 郡上八幡旧庁舎記念館 | |
|---|---|
| 住所 | 〒501-4222 岐阜県郡上市八幡町島谷520−1 |
| 電話番号 | 0575-67-1819 |
| 営業時間 | 8:30~17:00（旧庁舎食堂は10:00～16:00頃） |
| 定休日 | 12月29日～1月3日 |
| 駐車場 | 普通車29台（有料） |
| 公式サイト | http://kinenkan.gujohachiman.com/ |
こちらは「いがわの小径」。郡上八幡旧庁舎記念館のすぐ裏手にあるので、あわせて訪れるのがおすすめです。歩道の横を流れる用水路は、地元の住民によって丁寧に管理されており、なんと水路では鯉に混じってアマゴやイワナが泳ぐ姿も見られます。
水がきれいな証拠ですね！
「やなか水のこみち」は、郡上八幡の水辺の風景をイメージして、玉石が敷き詰められた小路です。
横を流れる水路と柳の木立が、古い町家の風景に美しく調和し、風情あふれる散策路として人気を集めています。こちらも、郡上八幡旧庁舎記念館から徒歩約3分の場所にあります。
宮ヶ瀬橋を渡って本町方面へ向かうと、橋の上からはこの町のシンボル「郡上八幡城」を望むことができます。
本町の通りを少し奥に入ったところにある「宗祇水（そうぎすい）」は、その名の由来となった室町時代の史実よりも以前から湧き続けている泉で、日本名水百選の第1号に選ばれたことでも知られています。
宗祇水から少し歩くと、「上田酒店」が見えてきます。郡上八幡で最も古くからある酒屋のひとつで、ここでしか味わえないこだわりの地酒を取り扱っています。さらに進んでいくと見えてくるのが、職人町・鍛冶屋町。ここは、重要伝統的建造物群保存地区にも選定された、古い町並みが今も残るエリアです。
統一された様式の町家が密集する「柳町」。江戸時代、この一帯はお侍が暮らしていた町として知られています。
こちらも、重要伝統的建造物群保存地区に選定されているエリアのひとつです。
新橋からの眺めは、郡上八幡を象徴する景色のひとつです。
川の底まで見えるほど透明度の高い吉田川の流れは、思わず時間を忘れて見入ってしまうような美しさがあります。
さて、橋を渡ると最初に訪れた郡上八幡旧庁舎記念館に戻ってきます。今回は、さくっと1時間ほどで巡れるルートをご紹介しました。時間に余裕のある方は、郡上八幡城や郡上八幡博覧館にも、ぜひ足を運んでみてくださいね。
食べ歩きも忘れずに！地元グルメでほっとひと息
町歩きとセットで楽しみたいのが、地元グルメの食べ歩き。
郡上八幡には美味しいものがたくさんあるので、その一部をご紹介します。
郡上といえば、やっぱり郡上鮎！
郡上八幡には鮎料理を楽しめるお店がたくさんありますが、いろいろなグルメを食べ歩きたい方には、「魚昌（うおまさ）」の定番・鮎の塩焼きがおすすめです。初夏には若鮎、秋には子持ち鮎がいただけるなど、季節によって楽しみ方が変わるのも魅力。しかもこちらは天然鮎のみを使用しているため、鮎漁の解禁期間だけのお楽しみとなっています。まさに、郡上ならではの絶品グルメです！
| 魚昌 | |
|---|---|
| 住所 | 〒501-4215 岐阜県郡上市八幡町肴町873−6 |
| 電話番号 | 0575-65-5261 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 定休日 | 水・日曜、祝日 (郡上おどり開催日は営業) |
暑い日にうれしいのが、こちらのあん入りみたらし。
中にはこしあんが入っていて、冷たくて柔らかく、もちもち食感の甘じょっぱいお団子です。郡上八幡の人気店、「ひがしのくま家 おかずや五代目」でいただけます。
| ひがしのくま家 おかずや五代目 | |
|---|---|
| 住所 | 〒501-4216 岐阜県郡上市八幡町本町874 |
| 電話番号 | 0575-67-9433 |
| 営業時間 | 10:00~17:00※祭り期間、変更あります |
| 定休日 | 不定休 |
豆乳ソフトクリームは、「Cafe & marche mi kimama（かふぇ あんど まるしぇ み・きまま）」で人気のスイーツです。
材料はすべてオーガニックで、国産有機豆乳を使用した身体にやさしいソフトクリーム。
トッピングには、郡上麹みそを使ったオリジナルのシロップがかかっており、ここでしか味わえないユニークなフレーバーが楽しめます。
| Cafe & marche mi kimama | |
|---|---|
| 住所 | 〒501-4227 岐阜県郡上市八幡町橋本町888-1 |
| 電話番号 | 090-4865-0217 |
| 営業時間 | 11:00~21:00 |
| 定休日 | 月曜日 |
| 公式サイト | https://cafe-marche-mikima.wixsite.com/website |
平野商店酒蔵跡にある「SLOW COFFEE」の水出しコーヒーや、「nora」で味わえるクラフトコーラも、ぜひ試してみたい一品です。どちらも、郡上の美しい湧き水から生まれたスペシャルなドリンク。お店の前には、休憩できる広場もあるので、川のせせらぎを感じながらのんびりと過ごすひとときもおすすめです。
郡上八幡食べ歩きについてはこちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
| 平野商店酒蔵跡 | |
|---|---|
| 住所 | 〒501-4216 岐阜県郡上市八幡町本町865-1 |
| 営業時間 | 店舗によって異なる |
| 定休日 | 店舗によって異なる |
空とまちを旅する郡上八幡へ
郡上八幡の城下町を、空から、そして地上からじっくりと楽しめる「HEAT BALLOON物語」と町歩きの旅。
歴史と自然、そして美味しいものに出会えるこのまちで、あなただけのとっておきの時間を過ごしてみませんか？
空を見上げたくなる休日は、ぜひ郡上八幡へ。
