白川郷周辺をドライブする際、四季折々の自然が楽しめる白山白川郷ホワイトロードを利用する方も多いでしょう。しかし、観光通やのんびり観光を楽しみたい方には混雑を避けられる荘川IC経由のコースもおすすめ。本記事では、荘川IC経由で白川村の魅力を堪能するモデルコースをご紹介します。渋滞を回避してのんびりドライブをしたい方や道路状況が不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。

白川郷=荻町だけじゃない！
南部エリアの穴場観光とは？

岐阜県白川村に位置する白川郷は、合掌造り集落で知られるスポットです。その景観の美しさとそのエリアに住む人々の知恵、そして助け合いの精神が高く評価され、1995年には世界遺産に登録されました。

しかし、人気の観光地であるからこそ、オーバーツーリズムの影響に少々頭を抱えているのも現状。白川村には電車が走っていないため、国道が混雑すると地元の方々の生活にも影響が出てしまうのです。実際に紅葉の季節は、せせらぎ公園駐車場に車を停めるだけで2時間待ち、という日も。

白川郷と聞くと、観光客で賑わう荻町をイメージする方も少なくありません。しかし、今回ご紹介する南部エリアには、御母衣ダムをはじめとした穴場の観光スポットが多数あります。混雑を避けてゆったりと白川村の魅力を堪能したい方は、南部エリアへ足を運んでみるのもおすすめです。

【最新情報】
白川郷の道路状況を調べるなら「シラカワ・ゴーイング」

今回のドライブで重宝したのが「シラカワ・ゴーイング」。こちらは白川村の交通ライブ情報・渋滞回避に役立つ情報が満載のWebサイト。白川村がオーバーツーリズム未然防止対策の一環として開設したサイトです。

サイトにアクセスするとトップページには混雑状況が記載されていて、ドライブの計画を立てる際も役立ちます。また、山間部にある白川村は道路事情が変わりやすく、道路の規制情報が確認できるのはうれしいポイント。ライブカメラや混雑を避けるルートも確認できるので、ぜひ出発前にシラカワ・ゴーイングをチェックしてみてください。

公式サイトはこちら：シラカワ・ゴーイング

① 御母衣ダム

～迫力の展望と桜の名所をドライブで訪ねる～

荘川ICから約15分ほど車を走らせた場所に位置するのが、「御母衣（みぼろ）ダム」です。岩石や土砂を積み上げて築かれたロックフィル式ダムとして知られ、展望台からは絶景が眺められます。

春には桜、秋には紅葉が織りなす絶景も眺められ、四季によって異なる表情を見せてくれる点も魅力の1つです。

	御母衣ダム
住所	岐阜県大野郡白川村牧
管理所電話番号	05769-5-2311（電源開発(株)御母衣電力所）

今回は、御母衣ダムのすぐそばにある「MIBOROダムサイドパーク」も訪れました。こちらは、ダムの仕組みを学んだり、子どもの興味を惹くデモンストレーション装置の利用ができたりと、ダムマニアにはたまらないスポット。

受付で配布されているダムカードには、ダムのこだわりポイントやダムの形式が記載されていて、コレクションを楽しんでいる観光客の方も。ダムを訪れた記念にもなるので、ぜひカードを受け取ってみてください。

	MIBOROダムサイドパーク
住所	501-5505岐阜県大野郡白川村大字牧140-1
電話番号	05769-5-2012
営業時間	9時〜16時 定休日：毎週水曜 ※但しゴールデンウィーク（4月29日〜5月5日）夏休み期間（7月21日〜8月31日） 紅葉期間（10月10日〜11月10日）は無休 冬季閉鎖（12月16日〜3月14日）
入館料	無料
駐車場	無料駐車場有
アクセス	[東海北陸自動車道]荘川ICより国道158号線〜国道156号線経由
公式サイト	https://www.jpower.co.jp/learn/facilities/miboro.html

② 旧遠山家住宅

～国指定重要文化財で味わう合掌造りと郷土料理～

白川村を象徴する合掌造りを見学したい方は、御母衣ダムから車で約6分の場所にある「旧遠山家住宅」を訪れるのがおすすめ。荻町よりも比較的観光客が少なく、静かに見学ができます。

「旧遠山家住宅」は、歴史ある合掌造り家屋で、1827年頃に能登の大工によって建てられたとされています。1階部分は居住、2〜4層は養蚕スペースとなっており、床下では火薬の原料となる焔硝づくりが明治20年まで行われていました。

内部は見学ができるほか、地元の食事施設や旅館で作ったお弁当を食べられる「ごはんプロジェクト」に参加することも可能。

冬季には茹でた大豆をすりつぶした「すったて」に、味噌や醤油を加えた「すったて汁」づくり体験も楽しめます。予約は1週間前までに済ませる必要があるため、旅行の計画に合わせて予約しておきましょう。

	旧遠山家住宅
住所	〒501-5506 岐阜県大野郡白川村御母衣125
電話番号	05769-5-2062
営業時間	4月〜11月 9:00〜16:00 12月〜3月 10:00～16:00
休業日	水曜日（祝日の場合は前日休）
公式サイト	https://shirakawa-go.gr.jp/active/6/
関連ブログ	白川郷周辺の穴場観光｜旧遠山家住宅の合掌造りで体験＆郷土料理ランチ

③ 大白川温泉しらみずの湯

～源泉かけ流しと足湯で癒されるひととき～

続いて「大白川温泉しらみずの湯」で、日帰り温泉を楽しみましょう。こちらは、地元の方にも愛される日帰り温泉で、ドライブがてら立ち寄るのにもぴったり。温泉だけでなく、マッサージ施設や食事処もあり、この日も館内は多くの人で賑わっていました。

館内には白川村の自然を一望できる露天風呂や檜湯、ジェットバスなどがあり、観光で疲れた体を癒せます。泉質は湯冷めしにくい「含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉」。神経痛や筋肉痛、関節痛などの効能があるほか、昔から「子宝の湯」としても有名です。

	大白川温泉しらみずの湯
住所	〒501-5507 岐阜県大野郡白川村平瀬247-7
電話番号	05769-5-4126
営業時間	11:00〜20:00（最終受付 19:30）
休業日	水曜日、第2・第4火曜日（祝日営業、翌振替）
公式サイト	https://www.hidahakusan.jp/

また、隣にある「飛騨白山 道の駅」には足湯や売店、軽食コーナーも完備。お土産を購入したり、郷土料理のすったて汁や飛騨牛などのグルメを堪能したりと、幅広い楽しみ方ができます。

タイツやストッキングを履いたまま足湯ができるビニールや替えの靴下も販売されており、気軽に足湯ができる点も魅力。この日は気温が13℃と肌寒かったので、足湯の温かさに癒されました。

	飛騨白山 道の駅
住所	〒501-5507 岐阜県大野郡白川村平瀬高ダイ516-12
電話番号	05769-5-2230
営業時間	4月1日～11月30日 売店 10:00～17:00（軽食 11:00～16:30） 情報コーナー 9:00～17:00　 足湯 24時間
休業日	水曜日
公式サイト	https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19334

モデルコース例：
白川郷周辺を満喫！荘川ICからの日帰りドライブプラン

• 10:00 「荘川IC」を出発
• 10:30 「御母衣ダム」や「荘川桜」を見学
• 11:00 「MIBOROダムサイドパーク」でダムについて学ぶ
• 12:00 「旧遠山家住宅」の見学・ランチ体験
• 13:30 「しらみずの湯」「道の駅」で休憩
• 15:00 「荻町エリア」or 「帰路」へ

白川郷の南部エリアを満喫したいなら、上記モデルコースがおすすめ。今回ご紹介したスポットは、各スポット同士の距離が近いうえ一直線上にあるため、迷わず効率的に回れます。

今回は紅葉シーズンの11月初旬に訪れたのにも関わらず、渋滞に巻き込まれることもなくスムーズに観光ができました。ただし、荻町エリアも観光したいのであれば、早めにアクセスするのがおすすめ。「シラカワ・ゴーイング」で駐車場の混雑状況や道路状況を確認しておけば、スムーズです。

混雑を避けて白川村の“本当の魅力”に出会う旅へ

本記事では、荘川IC経由で白川村の魅力を堪能するモデルコースをご紹介しました。白川村の魅力は、合掌造り集落にとどまりません。今回ご紹介した南部エリアには、御母衣ダムや旧遠山家住宅、大白川温泉しらみずの湯など魅力的な観光スポットが多数あります。白川村を訪れる際は、ぜひ南部エリアへも足を運んでみてください。

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